徒然なるままに…


佐渡山豊さんを知ったのは、もう２年ほど前。
NHKのフォークソング特集で"ドゥーチムニー"を聞いたのが始めでした。
私の尊敬する嘉手苅林昌さんの"時代の流れ"の歌詞
「唐（とぅ）の世から　大和（やまとぅ）の世
　大和の世から　アメリカ世
　アメリカ世から　また大和の世
　ひるまさ変わゆる　くぬ沖縄（うちな）」
が、メロディーにのっているのを聞いて、「お？！」と思ったのがきっかけでした。

沖縄民謡の歌詞を新しいメロディーにのせるのが面白いなぁと思って。
円蔵さんに、「佐渡山豊さんって知ってる？！」と聞いたら。
「これやろ？！」
って、なんと、その場に持ってたCDで、聞かせてくれたのでした。
ちなみに、このCDは、オープニングアクトしてくれた三線サークル「琉球」のみやくんが円蔵さんにくれたもの！
すごい巡り合わせで興奮したのを覚えています。

それがきっかけで、円蔵さんも、ライブで佐渡山さんの"ドゥーチムニー"や"仁義"を歌うようになりました。

今までは、円蔵さんバージョンしか知らなかったわけですが（笑）

その本家を生で聞かせていただいて…
一言では言い表せない、いろんな気持ちが湧き上がりました。




佐渡山さんのステージを見ていて思い出したのが

「どこに立って、どこに向かって歌うかという視点だけは狂うな‥」

という、中筋さんのセリフ…

佐渡山さんは、まさに。
ずっと１つの方向に向かってブレずに歌ってきた方だ…と感じ。
カラダにピリピリと電気が走るような衝撃を覚えました。

シンプルなメロディーの中に、ストレートな歌詞…
心の奥にスっと、歌詞以上の何かが伝わってきました。
１曲…たった数分間の間に、こんなにもしっかりとメッセージを伝え。
聞き手に、たくさんの感情を沸き上がらせる…
TAKAさんが"沖縄フォークの神"と表現していましたが。
本当に"神"的なパワーを持った方だと思いました。

そして、佐渡山さんを見ていたら、バンボスさんと姿がダブリました。
ギターの弾き方や、歌い方、カラダの大きさ（それは余計ですが^^笑）…
体全体。存在全体から歌っている様子は、パワフルで。実際よりも、とても大きく感じました。
バンボスさんと、難しいことをいろいろとお話したことはないですが。
根っこの部分が、佐渡山さんと通ずるものがあるように感じました。
バンボスさんと、ライブ終了後お話したら、「佐渡山さん、ド☆ストライクやわ～」
「自分の目指すものができたわ～」と言ってらっしゃって。
やっぱり、お二人は同じ道の上にいるのかなぁ～と思いました。


それに、佐渡山さんを見ていたら、円蔵さんともダブってきました。
黒い上下の服に。サングラス。そして、世論をぶった斬る歌…。
円蔵さんが「沖縄のミュージシャンはこういうものだ！というのを見て欲しい…」
と言って、佐渡山さんのライブに誘ってくれたのですが。
まさに…！百聞は一見に如かず…というか。一目で納得。一曲で大納得したのでした。

私は円蔵さんが真っ黒い格好したり。サングラスかけたり。ものごとを斜めに歌ったり…
それが、私は抵抗があったりしたんだけど。
佐渡山さんを見て、なんだか納得したのでした。
…というか、カッコイイ！！！と思ったのでした。
違う人がやってたらカッコイイってのも何ですがネ（笑）

自分の思いを伝える…そのために歌う…って、
めっちゃカッコイイですね。
ワタシ、忘れてましたが、どこかで、すごくアナーキーなものに憧れがあるみたいで（笑）
学生のころから、反体制やアナーキーなものに憧れてました。
ワタシは、感情が強いので。『反○○』と言えるほど、現状を冷静に認識・分析することはできないタイプ。
自分の夢・理想をかかげ、行動することの方が多いように思います。

「すべての人が、ありのままで受け入れられ。助け合い。
　幸せに日々を暮らしていけるような世の中であってほしい…」

それが、ワタシの理想。
手段は違っても、根っこが多分、同じだから。
佐渡山さんの音楽に、ビリビリっと心が感電したんかもしれない。
だから、円蔵さんとも、音楽ができるんかもしれない。




結局。

自分が何であれ。

やることは一緒なのかも。



政治家でも。

ミュージシャンでも。

宗教家でも。

教師でも。。。

カフェの店員でも。


自分の信じる。これ。と思うことを。

自分のやり方で。

表現し。

人と関わっていく。。。


一生。こうやって生きていくのかもしれないし。

そうできれば、本望だと思った。